- 募集団体は 特定非営利活動法人glolab です。
- 子ども支援分野への寄付でもこの団体を支援できます。
- 支援総額は2026年5月1日現在のものです。
ごあいさつ

出入国在留管理庁によると、日本に中長期在留する外国人は増加を続け、2025年末には約412万人となり、初めて400万人を超えました。
日本社会はすでに、外国にルーツを持つ人が当たり前に生活し、学び、働く社会になっています。
しかしその一方で、外国にルーツを持つ人々を排除するような言説や、外国人を受け入れないという声が広がる場面も見られるようになりました。こうした社会の雰囲気は、外国にルーツを持つ若者たちに「自分はこの社会で将来を描いてよいのだろうか」という不安を与え、夢や進路を考えることさえ難しくしてしまうことがあります。
さらに、日本で育った外国ルーツの高校生の中には、進学を希望しても、在留資格の制約などにより奨学金を利用できないなど、制度上の壁に直面するケースも少なくありません。
今回ご寄付をお願いする「NEWDOOR進学プレッププログラム」は、進学を希望しても、奨学金受給に制限のある在留資格を持つなど、非常に困難な環境にある高校生を対象とした学校外での進学支援プログラムです。
外国にルーツを持つ若者は、適切なサポートや支援体制があれば、本来持っている力を発揮することができます。どのような背景を持つ若者であっても、自分の未来を思い描き、進路を選択できる社会であってほしいと願っています。
若者の夢の実現のために、ご寄付を通して、皆様のお力をぜひお貸しください。
NPO法人 glolab
代表理事 柴山 智帆
支援体制の必要性

文部科学省が令和5年度に実施した「公立小・中・高等学校等における日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査の結果」によれば、
日本の全高校生の大学や専門学校への進学率は75.0%であるのに対し、
日本語指導が必要な高校生の進学率は46.6%で、28.4ポイント低く、
進学も就職もしていない者の率は、全高校生が6.5%に対し
日本語指導が必要な高校生は、11.8%と5.3ポイント高くなっています。
令和3年に実施した前回調査と進学率を比較すると、
全体は73.4%から75%に上がっているのにも関わらず、
日本語指導が必要な生徒の進学率は51.8%から46.6%と低下しています。
いまだ、外国にルーツを持つ高校生にとって高等教育機関への進学は困難な状況が続いていると言えます。
私たちのこれまでの活動を通して、この厳しい状況に
1情報取得、
2保護者の理解不足、
3相談の場の不足、
4日本語習得の壁、
の4つの要因があるとお伝えしてきました。両親とも日本人で、日本で生まれ育った高校生であれば、成長していく中で自然に入ってくる進学に関する情報も、外国ルーツの高校生は取得することは簡単なことではありません。親が属するエスニックコミュニティーの必ずしも正しいとは限らない情報に惑わされる生徒もいました。また保護者も母語で進学に関する情報を取得することが難しく、進路選択は全面的に子どもに任せているという保護者も少なくありません。それゆえに進路決定の段階で進学に賛成していた保護者が初めて学費を知って、進学を断念するというケースもあります。
こうした進路の課題に対する相談の場も不足しています。外国ルーツの高校生の進路を支援する民間団体の数は少なく、外国ルーツの生徒が集中的に通学している高等学校は進路支援のノウハウが積み上がっていますが、そのような高等学校ばかりではありません。日本語指導についても高等学校や地域によって支援体制に開きがあります。
これらに加え、在留資格という制度上の課題も存在します。2024年度から「家族滞在(※1)」の在留資格でも日本で小学校中学校高校を卒業していれば、国の高等教育の修学支援新制度や日本学生支援機構の奨学金が対象となりましたが、依然、中学校以降に来日した家族滞在の生徒や公用(※2)の生徒は対象外となっています。

※1 家族滞在について、詳しくはこちらをご覧ください。
※2 公用について、詳しくはこちらをご覧ください。
このように外国にルーツを持つ生徒が進学を目指すとき以下の課題が複合的に絡み合い、より進学が困難な状況に陥る可能性があります。
① 情報取得の壁
② 保護者の理解不足
③ 相談の場の不足
④日本語習得の壁
これらの壁を取り除くため、包括的な支援が必要で、高等学校だけでなく、民間団体や法律や日本語教育の専門家など多様なプレイヤーによる支援体制が必要です。
NEWDOOR進学プレッププログラムでの進学支援
“生まれ”の違いによって生じる進学の壁を少しでも低くし、外国にルーツを持つ高校生の
「学びたい」
「夢に向かって進みたい」
という願いを叶えたいという思いから、2022年度に「NEWDOOR進学プレッププログラム」をスタートしました。
本プログラムは2026年度で5期目を迎えます。2026年度は関東地区、関西地区、さらに今年度から地域を広げ、散住地域から計9名程度の参加を予定しています。
このプログラムの対象は、外国にルーツを持つ高校生の中でも、特に制度の面で困難を抱える「家族滞在」「公用」などの在留資格を持ち、進学の意欲がありながらも経済的な理由により進学が難しい状況にある生徒です。
NEWDOOR進学プレッププログラムでは、生徒たちが言語・制度・情報などの壁を乗り越え、自分の将来について考えながら進路選択をしていけるよう、今年度から、高校1年生から高校3年生まで段階的な支援を行っています。
![]()
【高校1年生】進学を考えるきっかけづくり
進学体験イベント
今年度から新たな試みとして、東洋大学村上ゼミと協働し、進学について具体的に考えるきっかけとなるイベントを実施します。
このイベントは、気軽に参加できるオープンイベントとして開催し、進学を身近な選択肢として捉えながら、自分の将来の可能性を広げることを目的としています。
![]()
【高校2年生】将来のキャリアを考える
キャリアワークショップ・企業訪問
キャリアワークショップでは、社会で活躍する外国ルーツの先輩との対話やお金についての学習、合宿などを行います。
起業家、一般企業、職人、タレント等、社会で様々に活躍する外国ルーツの先輩たちの経験談から人生や進路に関する考え方や困難に直面した時の行動規範などを学びます。
夏には関東・関西の両生徒とともに交流合宿を行い、大学に訪問します。2024年度は、合宿に新たに専門学校の教職員を迎え、専門学校についての講義も実施しました。大学と専門学校を比較し、自分に合った進路を多角的に考えるきっかけを作っています。
また、本年度から新しい試みとして、企業訪問を開始します。企業を実際に訪問し社員との交流を通して、社会で働く姿を具体的にイメージし、進学と将来のキャリアとのつながりを考える機会を提供します。
さらに、同じく昨年度からは大学生となった本プログラム卒業生が先輩として参加し、現役生をサポートしてくれています。同じ環境から進学を果たした大学生から直接学生生活の様子を聞くことで卒業後の進路のビジョンを明確化するきっかけとなりました。
外国ルーツの高校生が直面する「情報取得の壁」について対応するのがキャリアワークショップとなります。
![]()
【高校2年生】進学に必要な力を育てる
オンライン日本語作文教室(月1回・2時間)

「じっくり考えた事柄を適切な表現でアウトプットすること」ができるように、「書くこと」に重点を置いた日本語の個別指導を行います。
オンラインでの指導の経験が豊富な指導者が、一人一人異なる日本語能力や書く力に合わせて学習内容を計画し、指導します。
定期的な指導は月1回2時間ですが、それ以外にも宿題の添削やチャットでのやりとりを通して個別に生徒に対応します。
これにより、日本で進学し、社会に出ていくうえで避けては通れない「日本語習得の壁」に対応します。
![]()
【高校3年生】進路決定のサポート
進路サポートでは、生徒が進路を決めるまで伴走しながら支援を行います。
月1回の面談に加え、社会人ボランティアによる面接練習や志望理由書の添削など、受験に向けた具体的なサポートを実施します。
外国ルーツの高校生の「相談の場の不足」という課題に対応します。
![]()
保護者支援
本プログラムでは、保護者への支援にも力を入れています。多言語通訳を伴う進路相談会を開催し、大学・専門学校の受験の仕組みや奨学金制度、在留資格に関する制度などについて、丁寧に説明しています。
また、保護者との信頼関係を大切にし、いつでも相談できる体制を整えています。実際には、保護者だけでは対応が難しい複雑な教育ローンの申請をコーディネーターが一緒に行い、その結果、専門学校への進学を実現した生徒もいます。
このように、生徒がよりよい進路選択をできるよう保護者へのサポートも行うことで、「保護者の理解不足」という課題にも対応しています。

![]()
以上のプログラムに加え、受験料や入学金等に使える10万円を上限とした進学支援金を給付し、高等教育機関への受験の機会を提供します。
これらの実施により、制度の面でも経済的にも困難を抱える外国ルーツの高校生の進学・進路選択を総合的に支援するのが「NEWDOOR進学プレッププログラム」です。
これまでの実績
NEWDOOR進学プレッププログラムでは、これまでに14名の生徒がプログラムを修了しました。
そのうち13名が大学・専門学校へ進学(進学率93%)し、1名は本人が納得した形で希望していたホテル業界に就職しました。
これは、外国にルーツを持ち、制度面や経済面で困難を抱える高校生に対しても、適切な支援があれば進学や将来の選択肢を広げることができることを示しています。
また、プログラム終了後のアンケートでは、参加した生徒の100%が「日本語作文教室は自分の日本語力・作文力の成長につながった」と回答しています。
日本語作文教室について(生徒の声)
- 日本語をたくさん学べました。書く力だけではなく、自分の考えを説明する力も成長しました。
- 作文教室のおかげで、日本語でしっかりした作文を書けるようになり、志望理由書を書くときにも役立ちました。
- 言葉遣いや自分の将来の目標、今の自分を知り、それを言葉にすることができてとても良かったです。

さらに、「NEWDOORのプログラムを通じて自分の進路を十分に考えることができたか」という質問にも、100%の生徒が「そう思う」と回答しました。
進路を考えるきっかけになったこと(生徒の声)
- 自分の進路についてどう考えればよいのか分からなかったが、質問を通して深く考えることができました。
- 合宿で先輩の話を聞いたり大学を訪問したりしたことが、大学を選ぶときの参考になりました。
- 様々な選択肢を知ることで、自分の可能性を広げて考えることができました。
ご寄付の使い道
皆様からいただいたご寄付は「NEWDOOR進学プレッププログラム」の「日本語作文教室」での日本語指導に活用させていただきます。
「日本語作文教室」では、高等教育機関進学のために求められる「考えた事柄を日本語で書く力」を身に付けてもらうことを目的に、2025年6月から2026年3月までの10か月間実施します。
生徒の来日時期や日本語学習歴が異なり、それぞれ日本語の能力にも差があるため、1対1の個別指導でそれぞれの生徒の能力やニーズに合わせた指導を行い、日本語の力、考える力の向上を目指します。
6000円のご寄付で
2時間の日本語授業を生徒1名に提供できます。
ご支援のお願い
近年、日本社会では外国にルーツを持つ人々に対して、排除的とも受け取られかねない言葉や空気が広がりつつあります。そうした社会の変化は、外国ルーツの若者が将来に希望を持ったり、自分の夢を語ったりすることに影響を与えている可能性があります。
しかし、外国にルーツを持つ高校生たちも、この社会の中で学び、働き、未来をつくっていく大切な仲間です。生まれた場所や家庭の事情によって、進学の機会や将来の可能性が閉ざされてしまう社会であってはなりません。
若者たちが進学の機会を得て学び続けることは、本人の可能性を広げるだけでなく、日本社会の未来をより豊かなものにしていきます外国ルーツの高校生が「進学」という選択肢をあきらめず、自分の未来を描ける社会を実現するために、ぜひ皆さまのお力をお貸しください。

賛同者の声
当プロジェクトの事業計画
| 事業名 | NEWDOOR進学プレッププログラム |
| 内 容 | 経済的に困難を抱えるも進学を目指し、かつ奨学金受給の対象外になりがちな家族滞在・公用等の在留資格を持つ高校2年生にむけて日本語力向上のための学習支援並びに1年間のキャリア教育プログラムを実施する。
マネーリテラシー講座やロールモデルとの対話を通して自分の将来を考えるワークショップなどを開催し、外国にルーツを持つ高校生が将来自分自身で生活基盤を築き、人生を切り開いていくための力を養う。 また、プログラム終了時に10万円の進学支援金を給付することで、高等教育機関の受験機会を提供する。 |
| 事業期間 | 2026年4月1日から2027年3月31日まで |
| 総事業費 | 4,894,648円 |
| 当サイトでの 募集額 |
600,000円
|
コメントを残す
団体への応援メッセージなどお待ちしております。

※ いただいたコメントは事務局確認後に公開させていただきます。事務局が不適切と認めるコメントについては、公開いたしません。