世界で一番思いやりのある国


早朝、あずき色の胴着をまとい、商店街で托鉢を行う。

仏教徒が国民の9割を占めるミャンマーでは、

市民にとって生活の一部と言っていいほど、

『寄付』は身近に存在します。

そんな寄付大国ミャンマーですが、

一日の最低賃金は約360円。

世界でも最貧国の一つです。

では、なぜそんな人々が身を削ってまで寄付をするのか。

 

輪廻転生を信じるミャンマー人。現世で善い行いをして、来世で自分が良い立場で生まれることを期待して寄付をします。

日本では、なぜ寄付をするのかとお聞きすると「慈悲の心」からという理由が多く、一方ミャンマーでは「功徳を積むため」と答る方が多くいます。

寄付の種類も様々で、「知り合いが仕事辞めた」「親戚の家に子どもが生まれた」などイベントがある度に、寄付集めに奔走します。

 

私は友人からこんな話を聞いたことがあります。

ミャンマーでは寄付する側は自分の良い将来を期待してお金を差し出す、される側は相手が功徳を積む機会を提供し、その見返りとして寄付をもらう。ただのGive and Takeなんだよ。

この考えこそが文化であり、美徳たる所以だと思います。ミャンマー人の多くは、身分や年齢問わず他人に与えることをいとわないと聞きます。

さらには、寄付を受けることがあれば恩返しすることを忘れないこと。この他者への奉仕の精神がミャンマーを寄付大国として「世界で一番思いやりにある国」として確立している理由でしょう。

 

 

寄付の文化は大きく違いますが、世界的に見ると似ているといわれるミャンマー人と日本人。

ここからは日本とミャンマーの文化の似ている部分と違いをご紹介します。

まずは似ている部分です。

  • 気配り

友人のバスガイドに聞いた話によると、外国人の方々のツアーの後は、座席にゴミが落ちていることが多いらしいです。ですが、時々ゴミがあるかないかという日もあるらしく、翌々調べるとミャンマー人やその周囲の国の方々が多いツアーだったとのことです。

  • 感謝の心

こちらも友人の話ですが、とにかく純粋で感動しやすい。間違わず名前を呼ばれたとき屈託のない笑顔で返事してくること。別れ際、「あなたのことを忘れない。ありがとう。」と言ってきたとき、目つきや表情から、本当に感謝されているのが伝わってきたそうです。

 

一方、違いは

  • お布施はあげるではなく、もらっていただく。

まだまだ寄付文化の乏しい日本にとって、このイメージは衝撃的ともいえるのではないでしょうか。日本もこのようにお金がまわると、どんどん社会はよくなっていきます。

  • お米は古米の方が高い。

寄付文化とは関係ないのですが、こちらもびっくりです。「新米」や「炊き立て」がおいしさを引き立てるワードに対し、真反対ともいえます。大げさかもしれませんが、歴史が宿るお米には「功徳も宿る」のかもしれません。

 

 

以上が、寄付大国ミャンマーの素晴らしきかな、文化です。

次回からは

「さまざまな方に聞いた『寄付って〇〇』」

を載せていきたいと思います。

いつもお付き合いいただきありがとうございます。

ふじかわ

お金をまわそう基金で「文化・伝統技術分野」と「地域経済分野」の支援活動を担当しています。休みの日は愛犬の「めんま」とごろごろしています。


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